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ギンダラ|元看護師のわたしがペットロスになった日

元看護師で現在は主婦の山口さくらです。 人間の“看取り”の現場にいた経験がある私ですが、大切なペットとの別れでは、言葉にならない喪失感に直面しました。 このブログでは、看護の知識と自分の感情のあいだで揺れた日々を記録しながら、ペットロスという心のプロセスを見つめています。 同じようにペットとの別れに苦しむ方に、少しでも共感や癒しのきっかけになればという思いで綴っています。

“おひとりさま”の価値再発見:孤独がくれる心理的メリットと自己再生の時間

ペットを失った悲しみや、大切な存在を看取った経験は、心に深い穴を開けるものです。特に看護師として、日々命と向き合いながら過ごしてきた人にとって、別れの瞬間は何度経験しても慣れるものではありません。そして、その後に訪れる「孤独」は、一見ネガティブなものとして語られがちですが、本当にそれだけでしょうか?

近年、「おひとりさま」という言葉は高齢者の生活スタイルとして定着していますが、その価値は年齢に関わらず再評価されるべきものです。例えば次の研究では、孤独や単独行動が持つ意外な側面が指摘されています。

近年の晩婚化・未婚化を鑑みてか、 上野 (2007) は 「おひとりさまの老後」 という著書の中で、 独身でいることの実質的なメリットを説いている。 この意味での 「おひとりさま」 とは高齢者を指してはいるが、 心理的なメリットが単独行動を促進させているという指摘は、 あえて孤独を選ぶことがポジティブな価値を持つ点で共通している。

村上幸史. 単独行動に関する探索的研究. 神戸山手大学紀要, 2009, 11: 175-184.

つまり「孤独」は単なる欠如やマイナスの状態ではなく、自分自身を深く見つめ直し、リセットするための貴重な時間として位置付けることができるのです。特にペットロスの際には、「ひとりになるのが怖い」と感じる方も少なくありませんが、孤独が与えてくれる静寂と余白は、再生の第一歩でもあります。

孤独は悪ではないと認識する

  • 孤独は、心が休息し、再生するために必要な時間でもある。
  • 一人の時間を持つことで、深く自分と向き合うことができる。
孤独=悪いことという思い込みを手放しましょう。

ペットを失ってから「孤独を選ぶようになった」その心の背景

看護師であるあなたが、長年ケアしてきたのは他者の体だけでなく「心」でもあったはず。だからこそ、今度はご自身の心をいたわる番です。孤独を恐れるのではなく、そこに潜む「自分を育て直す力」を信じてみてください。孤独が深まるほど、自分の中に眠っていた小さな希望や、新しい一歩を踏み出す勇気が見つかることもあるのです。

これからも「おひとりさま」としての時間を、恐れではなく誇りと共に歩んでいきましょう。それはペットが遺してくれた優しさと、あなた自身の内なる強さが交わる場所です。

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プロフィール

HN:
山口さくら(元看護師・主婦)
性別:
女性
自己紹介:
病院で長年働き、たくさんの命の現場に立ち会ってきました。
でも、自宅で一緒に暮らしていたペットとの別れは、それまでとは全く違うものでした。

「医療の知識」があっても、心は追いつかず、
「死を受け入れるスキル」なんて、自分にはなかったと痛感しました。

このブログでは、ペットロスを経験した一人の元看護師として、感情・記憶・心の整理を、少しずつ書き残していきます。
どこかの誰かが、「自分だけじゃないんだ」と思えるきっかけになればと思っています。

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